院長からのごあいさつ

「病気になっても、歳をとってきても、
住み慣れた場所で幸せに過ごして欲しい。」
ただその思いでこのクリニックを立ち上げました。

病気だから入院しないといけないですか?
歳をとって動けなくなってきたら、療養施設に入らないといけないですか?

そんなことはありません。

病院に通えないなら、私たちがご自宅に伺って診察や投薬を行います。
必要なら検査や点滴も行います。

自分の希望する場所で過ごすことをあきらめないでください。

さらに地域には、私たちだけではなく、自宅に訪問してくれる看護師さんやヘルパーさんもいます。いろいろな介護相談に乗ってくれるケアマネージャーさんもいます。

私たちはお互いに連携してみなさんの生活をサポートします。
どんなことでも結構です。まずはお気軽に私たちにご相談ください。

在宅医療(訪問診療)とは

在宅医療(訪問診療)とは、通院が困難な患者さんに対して、 医師がご自宅を定期的に(月2回~)訪問して診療を行うことです。

病気の治療・予防を中心に行い、緊急時には24時間365日対応いたします。 病状に応じて、連携病院への入院やご自宅での治療など適切に対応します。

病状が安定した方も治療が必要な方も気軽にご相談ください。

ひとりで通院が
できなくなった方であれば
誰でも対象となります。

ご自宅でのんびり静養したい方はもちろん、
グループホームや高齢者施設に入院中の方も
お気軽にお問い合わせください。
  • 通院が大変、外来の待ち時間が長くて大変な方
  • ご家族の通院付き添いが大変な方
  • 入院せずに、ご自宅で治療を受けたい方
  • ご自宅での緩和ケアを望む方
  • 退院後のご自宅での療養が不安な方
  • いつでも気軽に相談できるかかりつけ医をお探しの方
  • 認知症により一人で通院することが難しい方
  • 独居高齢者の安否確認が必要な方
  • 主治医意見書が必要な方

川西ほんわか
訪問診療クリニックの
3つの願い

1.表情豊かに

私はもともと胃カメラや大腸カメラなどの内視鏡を専門としていました。内視鏡医として10年以上経った頃、在宅医療を専門にしているクリニックをお手伝いしたことをきっかけに定期的に在宅医療に関わるようになりました。

そこで、強く衝撃をうけました。

明らかに患者さんたちの表情が豊かなのです。
中には以前病院で私の外来に通院していた患者さんもいましたが、病院の外来では見られなかった表情をしているのです。明らかに顔がイキイキとしているのです。
言葉で表現するなら、「生きている」表情と言ったらよいのでしょうか。

在宅医療を受けられる患者さんというと、加齢や病気により人生の終末状態が近くなってきている患者さんが多くみられます。
しかし、そのような患者さんでも、今まで病院で見てきた患者さんたちより明らかに表情が「生きている」のです。

そう、生活の中にいると、患者さんたちの顔が自然と「母親」の顔になったり、時に「妻」の顔になったりするからです。 子どもに囲まれ話している時は、いくつになっても子供に小言を言ってしまう立派な「母親」の顔になります。 また夫と話しているときは、しっかり「妻」の顔になります。

患者さんたちは病気を持っているという意味では「病人」ではあるけれども、それはその人のほんの一部分にすぎないことに、改めて気づかされました。

川西ほんわか訪問診療クリニックでは、住み慣れた環境の中で、あなたらしく過ごしていただくお手伝いができると思っています。

2.ハッピーであるように

「患者さんがハッピーにならなければ医療じゃない!」
当たり前のことですが、大事なことなので言葉にします。

病気を治すこと自体が医療ではなくて、 その先に患者さんのハッピーにつながるから医療なんです。

例えば、顔にいぼができた人がいたとして、いぼを取ること自体が医療ではないんです。いぼを取ったことで患者さんが喜んでくれる、ハッピーに生活ができるから医療なんです。

いぼを取ってもその患者さんがひとつも喜んでいなければ、医療でもなんでもなく、単なるありがた迷惑です。

同じ行為をしてもそれが医療になるのかならないのかは、患者さんとしっかり向き合わないとわかりません。その人が何を大事にして、何を嫌いにしているのか。 考え方や価値観、家族との関係など様々なものを認めながら、その人にとっての幸せを考えていく。

こうやって真剣に患者さんと向き合い、その人にとっての幸せを考えていく「在宅医療」が私は大好きです。

「医療の本質は患者さんの笑顔にこそある。」

だからこそ、少しでもあなたを笑顔にできるよう、これからも私たちは努力していきます。

3.あなたらしく

当たり前の話ですが、私たちは色々な顔を持ちながら生きています。
「母親」「父親」「妻」「夫」「親」「子」「上司」「部下」などなど…。
様々な役割を持ちながら生きています。
それはどれもその人自身の立派な人生の一面です。

病気になると、そこに「病人」という新たな一面が入ってきます。

病気が大きければ大きいほど、「病人」である部分が大きくなってしまうのは仕方ありません。
しかし、「親」である自分、「子」である自分、「兄弟」である自分、「仕事人」であった自分…どれもが無くなるわけではありません。

生活の中にいると自然とそういった色々な顔が出てきます。
まさにこれこそ、その人がその人らしく生きている姿なのだ!と感じています。

私たち川西ほんわか訪問診療クリニックでは、みなさんが自分らしく過ごせるように、これからもみなさんのホームドクターとして、お身体のサポートをしていきたいと思います。

訪問診療の流れ

お問い合わせ・
相談

ご自宅で過ごしたい、訪問診療を受けたいと思われたら、まずは直接お問い合わせください。
質問や相談のみでも結構です。お気軽にご連絡ください。

お問い合わせ・
初回面談

患者様・ご家族様と面談し、
現在の状態をお伺いさせていただきます。
また、訪問診療の内容や費用などについてもご説明させていただきます。不安なことなどありましたら、なんでもお聞きください。

※面談場所はご自宅でも、当院でも結構です。お問い合わせの際に、ご希望の場所をお伺いします。

お問い合わせ・
訪問診療開始

ご自宅にお伺いし、訪問診療を行います。
訪問日、時間については事前にお伝えさせていただきます。

対応可能な処置や検査

日常的な診察と処置と処方
・内科全般の診察、処方 ・在宅酸素療法 
・人工呼吸器管理
・気管切開チューブ管理 
・中心静脈栄養 ・在宅自己注射
・持続点滴注射 ・腹水穿刺 ・胸水穿刺 
・各種ドレナージチューブ管理
・尿道留置カテーテル ・胃ろう ・麻薬管理
・必要に応じた各種検査(血液・尿・心電図)など

その他クリニックで行えない検査については連携
病院に依頼して検査を行います。

ご予約・お問い合わせ

どんな事でもお気軽に
お問合せください
診療エリア
川西市全域、宝塚市、池田市、
伊丹市、猪名川町
エリアについて詳しくはお電話
にてお問合せください。

私達の想い

自宅で最期まで過ごす。

あなたは最期の時をどこで過ごしたいですか?

厚労省のアンケートでは約70%の人が「自宅」で最期を迎えたいとの結果があります。
(※H30年厚労省アンケート参照)

しかし、実際には自宅で最期を迎えられた人はたった13%なのです。
なんと日本人の80%近くは病院や施設などで亡くなっているのです。

なんとも切ないものです。

自宅で過ごすということは、自分たちが生きてきたものに囲まれて生きるということです。
他人にとっては何でもないものでも、一つ一つにその人の思い出が詰め込まれています。

子どもたちが背比べをした柱の傷
新婚旅行で買った旅行先でのペナント
仕事時代にもらった表彰状
昔からずっと使っている茶碗 …

一つ一つの目に入るものすべてに、今までの生活の記憶があるのです。
その人の人生の軌跡がそこにあるのです。
まさに「生きている」空間です。
今までの生活が今日の空間を作り、今日の生活がまた明日の空間を作っていく。

壁のキズも、コーヒーをこぼしたカーペットのシミも、たてつけの悪くなったドアだって、 今日と明日をつなぐ大事な生活の記憶です。

病院に入院するということは、そういった「生きている」空間から引き離してしまうことです。
よく入院をきっかけに認知症が進んでしまう高齢者の方がいらっしゃいますが、 至極当然のことだと思います。急に人生の軌跡から引き離されてしまったんですから。

わたしは決して入院治療がいけないとは思っていません。一時的に治療が必要で、 集中的に治療することで改善するようならぜひ必要だと思います。

ただし、加齢に伴う体の衰えや治療が困難な病気などの場合、 入院が必要かはしっかり考えたいものです。

今までの人生から引き離してまで入院して、得るものは一体何でしょうか。
思い出から切り離された、無機質な壁や天井を見ながら時間を過ごすことに どれくらいの意味があるでしょうか。

とはいえ家族の介護環境が不十分だったり、金銭的な都合で、 自宅で過ごされるのを諦める方もいらっしゃいます。

ただ、あなたが思っているよりも日本の福祉環境は整っています。
高齢で独居であっても介護サービス等を利用しながら自宅で過ごされている方もいらっしゃいます。
難病を持っていても、色々な制度を使用して金銭的負担を減らすこともできます。

なかなか介護サービスなどは、一般の方には馴染みがないとは思いますが、 一度ケアマネージャーさんなどに相談してみてください。
もちろん、僕たちのような訪問診療のクリニックや訪問看護をつかまえて聞いてもらっても結構です。

周囲の環境(介護環境や金銭面)ではなく、
あなたがどのように最期まで生きていきたいかを中心に考えていけるといいですね。

ご予約・お問い合わせ

どんな事でもお気軽に
お問合せください
診療エリア
川西市全域、宝塚市、池田市、
伊丹市、猪名川町
エリアについて詳しくはお電話
にてお問合せください。